ライブウォーカー バンドマンに捧げる不定期コラム

新装開店!CRバンドマン物語 〜ミュージシャンとギャンブル〜

『天空に輝く死兆星!』

 

ギャンブルに堕ちたダメミュージシャンの実録(前回前々回)に続き、最終章はラスボス登場ということで、ギャンブルから抜け出せない背後に女の影あり! ここに迫ってみましょう。 負のスパイラルの助長者と、ギャンブラー裏番長の存在が明るみに!

 

ギャンブルにハマり続けるミュージシャンには、実は、その都度助けてくれる、聖母のような女性が高確率で存在するのです。

 

ギャンブラーだった当時のワタクシにも、それはそれは素晴らしい彼女がいまして、この彼女の援助により、完全無欠のヒモ野郎と化してました。 かたや、前回登場したCさんには、これまたよく出来た妹さんがおりまして、兄の失敗をことごとくケアしてくれる素晴らしい女性でした。

 

ギャンブルで負ける度に、聖母の元に駆け寄るマザコン野郎ども。せっかく貰ったお金も、数時間もすれば、『次から毎回当たれば返せる!』という二威斗・今度こそ絶対大勝ち拳を発動し(実現率0%)、あくる日には戦場(パチンコ屋/競馬場)へ舞い戻るヒャッハーぶり。

 

なぜなぜどうして、彼女たちはこんなにも駄目なミュージシャンどもを助けてしまうのでしょう!? 不思議でしょうがないですよね?

 

 

で、ギャンブル狂時代から時間も経ったことですし、ワタクシ、実際にニートを飼い続ける女子数名に、その理由を聞いてみました。すると、以下の共通した答えが返ってきたのです。

 

『奢られるのは好きじゃない』、『借りをつくりたくない』、『男に養ってもらおうとは思わない』、『堅実でつまらない男より、守りに入らず徹底して楽しんでる男の方が好き』等々…、いやあ、なんとも好都合…、じゃなくて、頼もしい考え方なのでしょう!

 

そう、 彼女たちは『自立した女』を目指す強い女性だったのです。

 

彼女たちは、男達から、世のセオリー通りに扱われたくない人が多いんですよね。『自分で決める、自分で切り開く』が基本だから、男にリードされたいとか、お姫様のように扱ってもらいたい、って願望はありません。『お金が無くても性格が合えば良いかな。お金は自分が出せばいいんだし』という感覚なのです。(←これが男女逆転すると当たり前扱いなのはなぜかしら?)

 

自分が頼る立場に陥らなければ、パートナーや家族に頼られることは苦ではないのです。

 

 

そもそも、よく考えて下さい。『いつか成功する』などと言ってるやつが、現実は、具体策ゼロ、バンド活動雑、収支マイナス、パチンコ屋や競馬場に勤勉に通う…。

 

なにこれ!? 禅問答!?新手のとんち!?

 

また、よりによってミュージシャンというのは、貧しい人が多く、社会的な支持者も少ない。よって、知らずの内に本能が研ぎ澄まされ、あたかも鷹がウサギを狩るかのごとく、いとも簡単に聖母体質の女性を見つけてしまうのです。

 

ほんと、よくぞこんな輩と付き合いますよね? よくぞ彼らの夢に付き合いますよね? よくぞ彼らにお金をあげちゃいますよねー!?

 

ということで、みなさんもうおわかりですね?

 

ミュージシャンと付き合う女性こそが真のギャンブラー!!

 

 

 

 

とまあ、長々と書いてきましたが、『新装開店!CRバンドマン物語 〜ミュージシャンとギャンブル〜』如何だったでしょうか? 明日は我が身かもしれません。みなさん、くれぐれも道を外さぬようように!

 

我が人生に一片の悔い… だらけだよもうー!!

 

〜おしまい〜

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2014年9月にスタートした『YoAsaiの音漏れ苦情報告書』、おかげさまで全10シリーズ&50話を突破しました。これからも過激で愉快なYoAsaiのコラムにご期待ください。

 

 

※画像はイメージです。

 

 

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企画&ライター 浅井陽 - イラスト担当:こむじむ

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