ライブやろうぜ! ステージファイル Vol.6

四谷OUTBREAK!

四谷アウトブレイク
四谷OUTBREAK!について
2004年ロックを中心としたライブハウスとしてスタート。ロック・ポップス・オルタナティブ・弾き語り等のライブはもちろん、アンダーグラウンドなショーイベントなど他のライブハウスにはない幅広いエンターテインメント・イベントを展開中。
四谷OUTBREAK!のジャンル
OUTBREAKは表現したい人のための「なんでもアリ」がモットーのステージ。バンドや弾き語りのステージはもちろん、アンダーグラウンドなイベント、お笑いやプロレスなど音楽以外の様々なエンターテインメントの発表の場として利用可能。
四谷OUTBREAK!に出演しよう!
OUTBREAKに出てみたい人はウェブサイトから問い合わせてみよう。通常のブッキングの他にもいつも様々なイベントを企画しているので出演のチャンスがあるかも。また、通常のライブハウスでは少し難しいようなイベントやショーでも大丈夫。
四谷OUTBREAK!へのお問い合わせ
四谷OUTBREAK! 公式サイト
東京都新宿区四谷2-10 第2太郎ビルB1
TEL:03-5368-0852
四谷アウトブレイク

ライブハウスの中の人に話を聞いてみた〜 アウトブレイク編

このコーナーはライブハウスでバンドをサポートしてくれる「中の人」に突撃インタビューして色々お話を聞いてしまおうというコーナーです。中の人の皆様、ご協力ありがとうございました。

四谷OUTBREAK! 店長 佐藤"boone"学 氏
四谷アウトブレイク店長・ブッキングマネージャー @twitter / BLOG

本日はよろしくお願いします。早速ですが、プロフィールと奇想天外なイベント等で噂の四谷アウトブレイクの歴史について教えて下さい。

2004年にロックの箱として生まれました。僕はオープン時からいてブッキングマネージャーをやっていたんですが、最近店長に昇進してしまいまして(笑)面倒くさいことを全部押し付けられてしまったという(笑)

ライブハウス経験者がいるわけでなく、いきなり立ちあがっちゃったので最初は結構ドタバタでした。オープン1年目くらいの時点で「コネもない金もないライブハウスが生き残るには、1つのジャンルにこだわってちゃ駄目だな」と思ったんですよね。それから、いろんなアイデアやイベントを考えて、音楽以外のものでも、とにかくいろんなことをやろうと。で、何とか9年目を迎えることができました。ライブハウスらしからぬライブハウスになってきたなと思っています。

多分よそで「アウトブレイクの印象は?」って聞いたらほぼ全員が「あ、あそこアングラ箱でしょ、アングラアングラ」ってみんな言いますね。そんなことないんですけどね、王道のロックライブの日もあるし、フレンチポップスみたいな日もあるんですよ。すごい僅かですけど(笑)

まあ、ここ(四谷という場所)はメインストリームじゃないんで、やっぱり渋谷・新宿・下北沢・高円寺とか、いわゆるロックの中心地点と言われている所からは外れているので、そういう意味でも変化球の人が多いんですよ。どこにも相手されない奴らがここにきて「ウォ〜っ」てやってるんです。僕、そういう人たち好きなんで。もちろんメインは音楽なんですけど、いろんなジャンルのものとコラボしたり、他のライブハウスじゃ体験できないことも楽しめる箱です。

とてもユニークですね!ライブハウスの歴史上でここから巣立ったバンドや最近の注目バンドとかいますか?

すごく有名になったのは1人もいないんですけど(笑)おもしろいバンドなら沢山います。最近一番おもしろかったのは「BiS階段」ですね。BiSっていうアイドルグループと、非常階段という「ノイズ」という音楽の先駆者が合体して生まれたバンドなんですが、CDもリリースしましたし、ちょっと過激なライブパフォーマンスでかなり話題になりました。アウトブレイクは「BiS階段発祥の地」とオレは勝手に呼んでいます(笑)

また、来月「流血ブリザード」っていう今アンダーグラウンドロック界で最もキテるパンクバンドとの共同イベントがあります。食品とか生理用品とか投げたりするんですけど。意味分かんなくてすっごい面白いです。不謹慎なんですけど、食べ物を粗末にするのって楽しんですよ。

でも、推しバンドだけはすっげー王道の下北とかで売れそうなバンドにします。「テジナ」っていうバンドがめちゃくちゃ格好いい。これはおすすめです。超王道でウルトラ変化球ですから。ザ・天邪鬼ギターロック。

凄そうです!ライブが見逃せませんね。では音楽以外のいろんなイベントのことについても少し教えて下さい。

この間は印刷イベントというのをやったんですよ。

えっ?プリントですか?

はい。プリントです。音楽一切なし。理想科学工業という「プリントゴッコ」を作った会社があるんですけど、そこと「世田谷233」っていう三茶のギャラリーと「レトロ印刷」とアウトブレイクがコラボ レーションして、業界用のすごい大きい印刷機械をまず持ってきてもらうんです。それでみんなからデータをもらって、自分の持ってきたTシャツとかにインクでシャーと印刷してできた!ってその場でやるんです。そういうイベントをこの間やったりとか(笑)

何それ、おもしろそう!やってみたいですね。

めっちゃくちゃ面白いんですよ。みんな好きなデザイン持ってきて、好きなバッグとかTシャツとか服とか持ってきて。「刷る」ってすごく楽しいんですよ。版画みたいなものです。バンドが自分のロゴ持ってきて自分のTシャツ作ったりとかみんなでやってます。意味分かんないですよね(笑)またやるんで、今度ぜひ。

それと、今年1年かけて流行らせようと思ってずっとやっているのが「早朝ライブ」。朝、早朝に「ライブやれませんか?」って(なぜか小声)。深夜だとクラブ摘発とか話題になったじゃないですか。あれのカウンターとして朝の6時から昼の10時までのイベント。僕が流行らせようとしているのは「日曜日は二度来る」っていう理論で、日曜の早朝に遊ぶんですよ、朝6時から昼前まで。で家に帰って寝て、夜また遊ぶ。

なるほど、日曜日1日で2回遊べるんですね!?

そうなんですよ。「これだぁ〜!」と思って。3ヶ月に一度、日曜の早朝6時から10時までのイベントをやってます。それはバンドも出るし、DJも出るし、パフォーマンスもやる。結構お客さんも入りますよ。あと1年くらいやったら流行る気がするんですよね。

僕はどうしてもエクストリームなものというか、やり過ぎちゃう人たちが好きなんで…。

なんというか普通じゃない斬新な発想ですね。そういうアイデアやネタはどこからどういう風に探してくるんですか?

僕はどうしてもエクストリームなものというか、やり過ぎちゃう人たちが好きなんで・・・。イベントは僕が面白いなと思ったものを重ね合わせていくっていう感じです。結構アンテナを張っていると、アイツが面白いらしいぞとか、いろんな情報が入ってくるので、観に行ってみたり調べてみたりとかして。やっぱり変な人が何人か集まっていると、変な人を呼んじゃうんですよ。そういうイベントやるとそういう奴らが集まるじゃないですか。それでまた変な人ばっかり来るんですよ。

でもそういうミクスチャーなライブハウスもいいじゃないですか。

他にはない面白いイベントを打ち続けていきたいですね。だいぶとっ散らかっているんですけどね。隙間狙っていかないと、闘えないんですよ(笑)ライブハウス界の変化球目指してやってます。

四谷アウトブレイク フロアー

音楽の方に戻らせて下さい(笑)最近、今のバンドは積極性が少し足りないといった話を聞くことがありますが、佐藤さんから見て最近のバンドや音楽シーンについてはどうお考えですか?

昔に比べるとっ…、て言い方アレですけど、おとなしくなったなっていう印象はあります。みんな馬鹿やんないですよ。昔はそれこそね、みんなどんちゃん騒ぎだったじゃないですか。僕ら結構その世代なんですが、今はそういう人減ったなぁという印象はあります。まあ、うちは変な人が多いので、帰れっつってんのに帰らないでガツガツ来るのも多いですが(笑)。

最近のバンドの子たちは、自分たちの目標がどこか違う所にあるんですよね。でも僕はそれは必ずしも悪いとは思わなくて、逆に気負いがない分おもしろかったりもするんですよ。「うわぁ〜こいつ天才!」みたいな感じなんだけど、本人は別に売れる気ないですみたいな。そういう人たちはそういう人たちで楽しむのは全然アリだと思う。逆に「デビューしたいぞー」ってがっつき過ぎちゃって空回りしている人たちもいるわけですよ。そんな立ち回らなくていいからさぁみたいな。

結局、何で音楽をやるのかという目標は人によっていろいろあるじゃないですか。売れたいという人もいれば、楽しみたくてやっている人もいれば、ストレス解消でやっている人もいる。人それぞれのペースがあるんで、みんなそれぞれのペースでやれてるからいいなぁと思うんですよね。

良い音楽は勝手に生まれてくる。大事なのは自分がどれだけ楽しめるか、どれだけ自分の目標に進めていけてるか。そういう意味ではライブハウスも増えてるし、CDだって安くできるし、いろんな手段が増えたんで、全然いいなと思っているんですけどね。あんま不満はないですね。

ライブハウスに人が減ったと言われますが、みんなつまんないから来ないんですよ。ライブハウスがつまんなくなったんです。面白けりゃ人来ますから絶対。

これからライブハウスをもっと盛り上げていくにはどうしていったら良いと思いますか?あとライブ活動をしている人たちにメッセージがあればお願いします。

ライブハウスってそれこそ音楽活動・エンターテインメントってところで全ての情報やノウハウみたいなのが集まってくる場所なんですよ。

例えばレコーディングしたい、Tシャツ作りたい、チラシを刷りたい、安いとこないですか?良い人いないですか?写真を撮りたいけど撮ってくれる人いないかなとか、練習してもうまくいかない、ギター上手になりたいんだけど良い音が出ない、新曲できないんだけどどうしようとか。そういうの全部ね、ライブハウスにあるんですよ。だから聞いてほしいんですよね。お店の人に聞けば、音楽活動に関係することだったらほぼ解決できる。誰かを紹介することもできるし。ライブに出るだけじゃなく、ライブハウスを活動の基地みたいな感じで使ってくれればいい。

そのためにも、俺らは常にアンテナを張って面白いものを見つけて、面白いものを提供していきますよ。ライブハウスに人が減ったと言われますが、みんなつまんないから来ないんですよ。ライブハウスがつまんなくなったんです。面白けりゃ人来ますから絶対。これは確実です。だから僕らライブハウスが面白くなるしかないです。

自分じゃ良いアイデア浮かばないって時には、佐藤さんとかに相談すればいい?

もちろんです。僕じゃなくても、みんな教えてくれます。絶対解決しますから。 みんなもっともっとライブハウスを利用するべきです。今日やっと良いこと言えた!良かった〜。

本日はとても楽しかったです。ありがとうございました!

ありがとうございました。

インタビュー Limo Hatano / MUSIC-MDATA編集部(取材日 2013年9月 )

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アングラ
アンダーグラウンドの省略語。万人受けするものではない、一般に陽の目を見ることがない、またはそういう状況を否定する姿勢。ただし「アングラ」と省略して表現する場合はそれらの形態や文化を示す場合がある。
メインストリーム
ある時代のある分野においてその時点で主流であるものの集合体やエリア。原則的に普遍的な形態を示す言葉ではなく、時間とともに移り変わってきたもの、またその後も変化していくモノやシーンを表す場合に用いられる。
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コラボレーションの省略語。通常は個別に活動しているアーティスト同士や、違う業界・ジャンルのサービスを提供している企業同士などが、お互いの特徴を融合させて新たな価値や作品、商品などを生み出す活動や企画のこと。
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非常階段とアイドルグループの合体で実現したユニット。日本最速ハードコアバンドSxOxBとのユニット「SOB階段」や、またライブでモノを投げつけるなどハナタラシ(ex. 山塚アイ)などが活躍していた頃のアルケミーレコード時代を彷彿とさせるステージが展開された。
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BiS
2010年11月に活動開始した女性アイドルグループ。呼称は「ビス」。ロック・パンク系のハードな音楽や過激なライブや、特殊メイクなどで規定化された所謂アイドルとは一線を画す。
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非常階段
1979年にJOJO広重を中心に京都で結成された生ける伝説的なノイズバンド。活動開始移行、自主レーベルより相当数のLPレコード・デモテープ・CDなどを発表し世界中のライブハウスで活動している。YouTubeで1981年、新宿ロフトライブでの問題ライブ映像が話題になった。
ノイズ
日本においては80年代初頭よりアンダーグラウンドシーンにおいて登場したと思われる音楽ジャンル。通常の楽器演奏や歌唱といった常識を超えた音楽または音を表現するもので、基本的には通常のメロディーやリズムなどは存在しない音楽。
流血ブリザード
流血ブリザード
アングラ界で知る人ぞ知る「過剰演出の◯◯ロック集団」。過激な中にも洗練されたアイデアやセンスが光る。http://ryuketsu.jp/
理想科学工業
主にオフィス向けのデジタル印刷機やカラープリンターを開発・販売している機械工業会社。「プリントゴッコ」シリーズを販売していたことで知られる。
プリントゴッコ
プリントゴッコ
家庭での年賀状作成ツールとして一斉を風靡した小型印刷機。世界中で累計1,050万台を販売した。パソコンや低価格プリンターの台頭により役目を終え、2008年に販売を終了した。
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過剰にハードで行き過ぎている様子や、ある分野において、そういった領域に達している人や文化。基本的に超人的な技術や体力が必要であったり、あるいは社会的許容を越えるような言動や思想にもとづいていたりするなど一定のリスクを伴っている必要がある。