ライブやろうぜ! ステージファイル Vol.81

新宿 club SCIENCE

新宿club SCIENCEについて
音楽と人の未知なる化学を起こす新宿のライブハウス。新宿ヘッドパワーの店長だった大坂伶人氏が、理想のライブハウスを求めて、仲間とともに2015年11月、新宿・歌舞伎町にオープン。最大キャパ300名の広くてフラットなLIVEフロアと独立した本格的なBARスペースを備え、ラウド系ロックを中心にバンドライブ・DJクラブイベントなど幅広く展開。一杯飲みながらダーツも楽しめる。自主レーベルRejected Rabbit Records運営。JR新宿駅東口より徒歩約5分。
新宿club SCIENCEへのお問い合わせ
新宿club SCIENCE公式サイト
新宿区歌舞伎町2-25-6 永和第6ビル B1F
TEL: 03-6233-9006
ブッキング・出演者受付中(詳細

ライブハウスの中の人に話を聞いてみた〜 新宿club SCIENCE編

このコーナーはライブハウスでバンドをサポートしてくれる「中の人」に突撃インタビューして色々お話を聞いてしまおうというコーナーです。中の人の皆様、ご協力ありがとうございました。

株式会社 ScienceRabbit Industries 代表取締役社長 大坂伶人氏

本日は新宿club SCIENCE(クラブサイエンス)代表の大坂伶人さんにお話をお伺いします。オープンはいつになりますか?

2015年11月です。ライブハウスとしては新参の立ち位置です。

オープンの経緯についておしえてください。

club SCIENCEをオープンする前は、新宿ヘッドパワーの店長をやっていて、雇われる形で社長もやっていました。いろいろ諸事情がありヘッドパワーは辞めましたが、ライブハウスやライブバーに関わる仕事をしたいと強く思っていたので、当時、渋谷THE GAMEで店長をしていた現在副社長の河田を始め、色々な仲間の協力を得て、次は自分のライブハウスを作ろうと行動しました。

何歳のときですか?

ヘッドパワーを辞めてライブハウスを作ろうと計画したのが26歳で、27歳にはオープンしました。

すごい行動力です。

周囲からは、「そんなことは無理だろう」と散々言われ続けましたが、どこかで「なんとか行けるんじゃないか」と根拠もなく思っていて、やってみたら出来ちゃいました(笑)。

この立地でライブハウスを作るとなると、費用も相当かかったのでは?

そうですね、この場所の前店舗がしゃぶしゃぶ屋だったので、スケルトンの状態で1から作りあげました。

開業資金は、どうやって工面したのですか?

自分の貯えもあったので、金融機関に相談してみると、意外に相談にのってくれました。同じようなことを考えている若い人がいれば、希望をもってがんばってもらいたいと思います。

18歳で札幌から上京。ずっとライブハウスやバーで働いてきた

club SCIENCEをどのようなライブハウスにしようと思いました?

ヘッドパワーの「なんでもあり」の空気感の延長に僕のビジョンを生かすような感じです。18歳のときに札幌から上京してきてから、ずっとライブハウスやバーで働いていたので、そこで学んだ経験に、僕の経営方針を織り交ぜればclub SCIENCEのスタイルになると思いました。

サウンドやジャンル面の特徴は?

ジャンルとしてはラウド系のバンドが多いですね。僕自身が好きな音もありますけど、そこにこだわって色を固定させたくありません。オールジャンルに対応できるようにオーソドックスな音質、やりやすい環境を作ろうと心がけています。

音楽業界の不振についてはどうお考えですか?

ライブハウスに全く影響がないというわけではありません。うちのようにラウド系ミュージックが中心のハコは、そういうバンドがメジャーで活躍してくれれば、ラウド系をやるバンドが増えて、当然、ブッキングの状況も好循環になると思います。ただ、ライブハウスは1番打撃を受けていない業界だと思いますよ。CDなんかの音源は買わなくても、ライブはやりますからね。

確かにライブハウスはCDを買うところでなく、あくまでライブを楽しむ場所ですね。

今ここでしか味わえない迫力や臨場感、ライブを体感するという目的は、ここに来ないとできないことですからね。

僕らのようなインディーズバンドが活動する現場では「人」がすべて

新宿というライブハウス激戦区で生き残る工夫などはありますか?

ぶっちゃけてしまえば、ライバル店が減れば、ほんの少しだけ楽にはなりますけどね(笑)。でも、それと生き残るのは別。たとえ、歌舞伎町にライブハウスがうちしかなくても、自分たちがやるべきことは変わりません。何もしなければ、当然、良いバンドも集まってきませんから。

今年の11月でオープン3年目ですが、手応えはどうですか?

僕らのようなインディーズバンドが活動する現場では、演奏や設備だけでなく、「人」の要素がすごく大きい。バー営業にも通ずるものがありますね。対人の空間です。もっと大きなメジャーな場所では違うのかもしれませんが、どこまでいっても人次第。音楽業界なり、ライバル店なりの影響でウチがどうなる、というのはほとんどないと思います。ライブハウスとしてはまだまだ未熟なところがあると思いますが、これからも「人」という部分を大切にしていきたいです。

それでは続いて、大坂さんと音楽の出会いを聞かせてください。

僕は出身が札幌なんですが、母が音楽好き、ロック好きで、とくにX-JAPANのHIDEが好きで、物心がついたころには家で音楽が流れていました。

お母さまがHIDEのファン、いろんな面で影響力ありそうです。

そのおかげで、4歳からクラシックピアノを、8歳ころからはエレキギターを習いはじめました。当然、X-JAPANの楽曲もやりましたが、最初は全然好きになれなくて(笑)。ボーカル以外は「これ、なんやねん?」とまで思っていました。

幼少期にいきなりX-JAPANは刺激がつよいかもしれませんね。

やはり親に「やらされていた」というのはあると思います。自分で、自主的に音楽を聴くようになってから「あれ、音楽って結構いいな」と思うようになりました。

そこから音楽の世界が広がっていくわけですね。

でも、母の好きなビジュアル系の方向には行かず、母がLPで持っていたレッドツェッペリンとかレインボーなどの洋楽ハードロックを聴くようになりました。ロックが好きになったのは、ギターをやらされていたおかげだと思います(笑)。

ハードロック、そして楽器が弾けるとなると、当然バンド活動も?

はい、バンドはずっとやっていました。中学校もろくに行った覚えがないくらいで(笑)、実質、小卒でバンドをやるために札幌から東京に上京しました。

小卒で音楽1本の道へ!? まさにロックの体現じゃないですか!

そうなるのかな(苦笑)? 18歳の時に上京しましたが、早々に自分にはバンド活動は向いていない、表に立つ人間じゃない、と確信しました。

総じて判断が早いですよね(笑)。

そうかもしれませんね(笑)。そもそもライブも月1本くらいしかできていなかったので、プロとしては無理なんじゃないかなと感じていて、自分は裏方にまわろうと決めて、最初の3年はバー、次の3年はライブハウスで働いていました。

オープンまで「なにくそ」という気持ちでここまで来た

大坂さんのヴィジュアルから、ゴリゴリの現役プレイヤーかと思っていました。

この風貌ですから、そこはよく間違われます(笑)。まあ、遊びでスタッフバンドくらいはやりますけどね。演奏はそれくらいです。基本は裏方の人間ですよ。

ヘッドパワー時代からclub SCIENCEの独立開業に至るまでは順調でした?

ライブハウス業は気質的に合っていると思うけど、いろいろな関わりという部分で、うまくいってなかったこともありますよ。前のバーやライブハウスも、スッキリ辞められればよかったのですが、若さもあって、やっぱり少しぶつかってしまった部分があります。

やりたいことへの情熱や真剣さが、時に衝突を起こすことはありますよね。

ここをオープンするのに1年半くらいかかりましたが、良くも悪くも衝突があったからこそ、ある種のモチベーションというのかな、「なにくそ」という気持ちでここまで来ました。それがなかったら、途中で折れていたかもしれません。いろんなことを学べたし、巡り巡って感謝すべきことだと今は思っています。

豊富な実体験からの説得力を感じます。それでは最後にclub SCIENCEからメッセージをお願いします。

1回来い。そして俺と飲んでくれ! まあまあ楽しいと思うよ(笑)。

力強くマイルドですね(笑)!

うちを猛烈にアピールしたい、というわけではなく、うちに来て楽しかったら、それでいいんじゃないかな。そんなスタンスでお待ちしています!

想像以上の居心地の良さ、そしてスタッフ陣のチームワークが冴える新宿club SCIENCEからお届けいたしました。本日はありがとうございました。

インタビュー&ライター 浅井陽 BLOG / Twitter(取材日 2018年3月)

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西武新宿と本川越(埼玉)をむすぶ西武新宿線の駅。当初は新宿駅東口に乗り入れる計画で仮駅として1952年に開業したが、計画は中止となり1977年に恒久駅となった。日本一の歓楽街・歌舞伎町に面し、靖国通りから歌舞伎町一番街、ゴジラロード、さくら通り、東通り、区役所通り、明治通りへとつづく。歌舞伎町の中央を通る「花道通り」を境に、南が歌舞伎町一丁目、北が歌舞伎町二丁目となっている。