イベント会場の魅力探索ガイド Vol.6

川崎市 カルッツかわさき

カルッツ川崎

キャパ2,013席、コンサートツアー関東公演の代表的ホール

川崎市スポーツ・文化総合センター「カルッツかわさき」内のコンサートホールを中心とした文化施設を特集紹介。2017年10月オープン以来、J-POPアーティスト、グループを中心にビッグアーティストのコンサートが連日行われ、コンサートツアー関東公演の代表的ホールとなっている。ハイレベルな音響性能とオーケストラピットを備え、クラシックやミュージカルにも活用されている。

プロセニアム形式のステージに、客席数は1階1,100席(オケピ使用時992席)、2階555席、3階346席。どの席からもステージ視野良好。

舞台の脇花道から1階席の通路まで段差のないフラットな設計。

可動席(花道席)を設けることもできる。2階席と3階席の両サイドには、バルコニー席が設けられており、舞台と客席の一体感がある。バリアフリーで車椅子の移動もスムーズ。

1階席の前方中央部はステージが観やすい千鳥配列シート

奇数列(1〜11列)の通路側、15番と33番の客席(写真右上)は、なんと座席の幅が約1.5倍。大柄の方でもゆったり座れて、通常料金設定。すでにリピーターもいるカルッツの隠れ名物席。

あのアーティストもここで本番を待っている、充実した控室

バックステージの利便性はバツグン。大楽屋2室、中楽屋4室、小楽屋4室がすべて1階にあり、舞台裏に直結。スタッフ用の楽屋控室では客席、舞台袖、搬入口の状況がひと目で分かるモニターが設置されている。

ホールの隣に「アクトスタジオ」「音楽練習室」2部屋も併設

アクトスタジオ(245㎡)にはスタインウェイのフルコンサートピアノを完備し、ミニコンサートなどのイベント利用も可能。1階エントランス・2階ホールエントランスを使い分けることで、日常的な施設利用とイベント時の観客導線を分けているのも機能的だ。

音楽ホールが充実の川崎カルチャーシーンに注目

川崎駅前にはクラシック専用のミューザ川崎シンフォニーホール、1,300人キャパのスタンディングライブができるCLUB CITTA'といったコンサート会場があり、より幅広い舞台芸術の公演に対応する「カルッツかわさき」ホールの登場により、川崎の音楽シーンが深みを増してきた。

所在地:川崎市川崎区富士見 1-1-4 / 京急川崎駅からのアクセス周辺駐車場公式サイトへ

※このページはライブウォーカーによる企画・取材・編集コンテンツです。当サイトはカルッツかわさきおよび川崎市とは関係ありません。
MUSIC-MDATA編集部(取材日 2018年5月)

魅力探索ガイド一覧(バックナンバー)

プラザ・ホールエントランス
2F「プラザ」からホールエントランスに入場。パンフレットと見学パスをもらい、施設や愛称についての説明を受ける。
1階席と親子室の見学
 
C扉からホール内へ。親子室は左右に1室6席、防音窓と室内スピーカーを完備。関係者席・VIP席として利用されることもある。
2階バルコニー席へ
バルコニー席の最前列(2R1/2L1)は各1席。舞台が非常に良く見えるため、撮影用にも使われる。
2階客席を見学
 
左右の客席はカーブを描くように設置。お子さま向けのミュージカルやコンサートの際は安全を考慮して2階席は2列前から販売。
ステージとホール全体見学
 
ステージに上がり、3層の客席を見渡す圧巻の景色を体感。
舞台機構・ピアノ庫
 
音響反射板やバトン、360インチスクリーンなど各種吊り物、ピアノ庫を見学。
ステージ機材搬入口
搬入口は11トン級のツアートラック、ガルウイング車も横付けして搬入できる。
バックヤード・楽屋
大中小の楽屋、バックステージを見学。中楽屋は可動壁で2室を1室に連結できる。
アクトスタジオ・音楽練習室
楽屋エリアから直結。声がよく響くフローリング床のフラットホールで、リハーサル以外にワークショップや寄席、お相撲さんの断髪式も行われたそうだ。
カルッツかわさき 大体育室
カルッツかわさき 大体育室
プロレスの聖地として知られた旧川崎市体育館の機能を継承する体育館。客席1,544席(2F観覧席1,016席、1F可動席480席)。各種スポーツ大会、ダンスやプロレス興行などイベント利用も可能な多目的アリーナ。小体育室、武道室、トレーニング室を併設。
川崎(神奈川県)
京急川崎駅、JR川崎駅(東海道線、京浜東北線、南武線)の2駅が利用でき、バスターミナルなど交通アクセスが充実。2018年2月には新たに北改札・北口自由通路ができて東西の行き来がより便利に。駅前には「ラ チッタデッラ」や「ラゾーナ川崎プラザ」など多くの商業施設が集まり、再開発による発展めざましいエリア。