ライブやろうぜ! ステージファイル Vol.83

三軒茶屋 32016

三軒茶屋32016(梅ちゃんバー)について
三軒茶屋のディープスポット三角地帯にある、こだわりの和酒を揃えた音楽バー。日本文化を発信する「富士虎」を主宰する梅澤豪氏が、隠れ家DJバーとして2007年に渋谷でオープン、2015年11月より三軒茶屋ゆうらく通りの三元ビルに移転。32016と小さく書かれた、看板のない扉の奥はコアな音楽好きが集まる遊び場。畳スペースもあり、毎夜DJやミュージシャンが繰り出す音と日本生まれの美酒に酔う。店名「32016」は渋谷時代の住所が由来、「梅ちゃんバー」の通称で親しまれている。
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世田谷区三軒茶屋2-14-12三元ビル5F
営業時間:日曜〜木曜日:18:00〜 / 金曜・土曜日:20:00〜 (イベントにより変動あり)

DJ・ライブバーの中の人に話を聞いてみた〜 三軒茶屋32016 編

このコーナーはライブハウスでバンドをサポートしてくれる「中の人」に突撃インタビューして色々お話を聞いてしまおうというコーナーです。中の人の皆様、ご協力ありがとうございました。

三軒茶屋32016(梅ちゃんバー)店長 ホーリー氏

本日はコアなミュージシャンにお馴染みのライブバー「三軒茶屋32016(梅ちゃんバー)」店長のホーリーさんにお話をお伺いします。はじめにお店の紹介をお願いできますか。

日本酒をはじめとした日本文化の魅力を紹介するため、「富士虎」という名前でいろいろなメディアで活動しているオーナーの梅澤豪が、和酒をたのしめるDJバーとして渋谷でオープンしたのがはじまりです。確か2007年だと思います。自分はオープンしてから2年くらい経ってから入りました。

ホーリーさんが「32016」の店長になられたのはいつごろですか?

4年くらい前からです。最初はバイトで週1、週2でしたが、お店の先輩が移住するといって辞めてしまったので、自動的に自分が店長をやらざるを得ない状況になりまして(苦笑)。

2015年11月に渋谷から三軒茶屋に移転されたそうですが、その理由をおしえてください。

以前あった店舗が、渋谷駅前の再開発区域に入ってしまって、いわゆる立ち退きが理由です。

三軒茶屋に移転してみてどうですか?

三軒茶屋は音楽に寛容な街ですね。このビル、防音もかなり甘くてそこら中に丸聞こえですが、この街のムードでオブラートに包まれている(笑)。ここに移ってきてからDJやライブイベントも増えました。

ところで、お店の屋号は「32016」、通称「梅ちゃんバー」でよろしいのでしょうか?

実は、正式名称がないんです。「32016」は渋谷時代の住所で、「梅ちゃんバー」も、オーナーの名前から、いつしかそう呼ばれただけで(笑)。

なるほど。そういう知る人ぞ知る、隠れ家的なところも魅力の一つですね。ずばりお店のコンセプトは?

コンセプト…。うーん、なかなか難しいですね(苦笑)。でも、やはり軸となるのは「酒」でしょうね。すべて国産の酒で統一しています。みなさんがイメージするDJバーのメニューとは一線を画しているところです。

すべて国産の酒で統一、ショットも日本酒でやっていますよ。

オーナーの活動「富士虎」が求めるところでもありますね。

そうです。オープン当初は洋酒も扱っていましたが、徐々に日本酒や焼酎の国産に力を入れるようになりました。今は、テキーラとかラムなどは一切扱っていないので、ショットも日本酒でやっていますよ。

それは趣深い、海外の方にも喜ばれそうです。

日本にあるDJバーなのだから日本のお酒を提供する、当たり前のようでなかったことですよね。それに、日本人にとっては国産のお酒の方が自然で、心身ともに向いていると実感します。

お酒を追求するお店として始まりましたが、今は「DJ・ライブバー」としても連日イベントが開催されていますね。音楽に力を入れるきっかけがあったのですか?

そこも、気がついたら…、なんですよね(笑)。音楽とお酒、僕らを取り巻く仲間たちの遊びの延長が、いつしかライブバーになったのだと思います。もちろんオーナーが音楽好きというのもあります。

音響面のこだわりがあったら教えて下さい。

抽象的ですけど、「生っぽい、丸っぽい音」志向です。畳のスペースがあるので、独特な吸音サウンドが出せるのも特徴のひとつだと思います。逆に反響が欲しい場合は、床スペースでライブをしてもらいます。

畳の上のライブは魅力ありますね!出演アーティストのジャンル・傾向はどのような感じですか?

ジャンルとしてはレゲエ、ブラックミュージック、ロックあたりが思いつきますが、アンダーグラウンドシーンの面白い、変わった人たちが集まってくるお店で(笑)。とくに、これといった傾向はありません。

お店を盛り上げるアイデアや今後やっていきたいことはありますか?

箱付のバンドというか、帯でやってくれるバンドは欲しいですよね。毎週○曜日にはお目当てのライブやパーティが楽しめる、となるとお客さんも集まりやすい。今は、まだイメージ段階ですが。

続いて、DJとしても活動されているホーリーさんの音楽遍歴を教えて下さい。

元々、HR/HM(ハードロック/ヘヴィーメタル)が大好きで…。DJとしては、ヒップホップを入口としたダンスミュージックを経て、メタルDJになるべくしてなりました。

それは意外ですね。メタルはいつ頃から聴き始めたのですか?

小学校の終わりぐらいです。メタリカのブラックアルバム、ガンズ・アンド・ローゼスのユーズ・ユア・イリュージョンあたりのメタルバブルが弾ける寸前…、ぎりぎり、メタルがダサくないとみなされていた時期に聴きまくっていました。その頃は「メタル以外は音楽じゃない」と思ってました(笑)。

流れに身を任せて、イエスと言い続けていたらこうなっていて(笑)

メタリカもメタルも古今東西、永遠にかっこいいですよ!安心して今も聴いてください(笑)。

もちろん今も聴いていますし、ずっと好きです(笑)。毎月メタルDJイベントも開催しているくらいですから。でも、当時は、メタル隆盛後、手のひら返しというか、速攻で「ダサい音楽の象徴」みたいな感じになったこともありましたよね。

そうでしたね。なぜだか目頭が熱くなりました(笑)。メタル少年がクラブシーンに突入する経緯は?

高校時代から友人の間でもヒップホップが流行り出して、僕は出身が横浜なのですが、横浜って文化的にもヒップホップのクラブが盛んな地域で、遊ぶとなると必然的にクラブ文化の世界に触れることになるんです。その流れに乗っかって気付いたらDJをやっていた、そんな感じです。それが20歳頃ですね。

今はDJでありライブバーの店長でもあります。ターニングポイントになる出来事があったのですか?

僕の場合、この仕事をやりたいと思って、この世界に入ったわけではなくて。流れに身を任せて、イエスと言い続けていたらこうなっていて(笑)。

「32016」に入るきっかけも?

はい、DJとしてイベントを主催したり、客として出入りしたりしているうちに「お店を手伝ってくれない?」と誘われた流れで。

このお店に入る前は何をやっていたのですか?

横浜でずっとパーティー三昧。クラブでばっかりで遊んでいましたが、アンダーグラウンドなものに関わる機会があって、あまり大きい声では言えないようなバイトとかもして(笑)、流れるままに、ここに辿りつきました。本当に何も考えてないですよね…(苦笑)。

それでは最後に「32016」からのメッセージをお願いします。

ご覧通り、看板もなく入り口の扉も分厚く、とても入りづらい。そして、扉を開けて店を見ると、いきなり僕みたいな人がいるので、目が合った瞬間に閉められることも多いですし、中には、扉を開けない人もいます(苦笑)。そんな入りづらい店ですけど、それでも思い切って中に踏み込んで来てほしいです。入ってしまえば、それはもう楽しいお店です!

私も、ブラックミュージックやメタルを肴に国産のお酒を楽しめるお店「32016(梅ちゃんバー)」を応援します。本日はありがとうございました。

インタビュー&ライター 浅井陽 BLOG / Twitter(取材日 2018年4月)

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三軒茶屋(世田谷区)
三軒茶屋
通称:三茶(さんちゃ)。大山詣で賑わった江戸時代、国道246号と世田谷通りが交わる交差点付近に三軒の茶屋があったことが地名の由来。東急「田園都市線」で渋谷から2つめ(約5分)、三茶のランドマーク・キャロットタワー1Fには路面電車の「世田谷線」が乗りいれ、茶沢通りを北上すれば下北沢につながる交通の要衝。エコー仲見世、三茶3番街、ゆうらく通り…「三角地帯」と呼ばれる路地裏のレトロな迷宮が誘う世田谷の下町。
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