ライブやろうぜ! ステージファイル Vol.89

吉祥寺 Mojo Café

吉祥寺Mojo Café について
吉祥寺サンロードに2010年11月オープン。サントリープレミアムモルツ超達人店として武蔵野市で初めて認定された生ビールや、Mojo Café特製の名物カレーを中心としたランチ&ディナー、ハンドドリップで淹れたブレンドコーヒーと自家製デザートなどお好みの逸品メニューを味わいながら、60年代・70年代ロック・ブルースのBGMとともに思い思いの時間を満喫。オーナー伊藤彰氏がオーガナイズする「爆音で聴くロック!Rock Bar@Mojo Café」をはじめ音楽への新しい窓をひらく人気定期イベント、実力派アーティストの迫力のライブ演奏が日常風景に魔法をかける。
吉祥寺Mojo Café へのお問い合わせ
吉祥寺Mojo Cafe 公式サイト
武蔵野市吉祥寺本町1-12-4 2F
0422-27-2676
営業時間:
平日 14:00〜24:00 / 土曜日11:30〜24:00
日曜もしくは祝日月曜日11:30~21:00
月曜定休(祝祭日の場合、翌火曜日)

ライブバーの中の人に話を聞いてみた〜 吉祥寺Mojo Café 編

このコーナーはライブハウスでバンドをサポートしてくれる「中の人」に突撃インタビューして色々お話を聞いてしまおうというコーナーです。中の人の皆様、ご協力ありがとうございました。

吉祥寺Mojo Caféオーナー 伊藤彰氏

生まれ育ったこの街で、自分の店を持ちたいと思っていた

本日はミュージックバー&ダイニング「吉祥寺Mojo Cafe」オーナーの伊藤彰さんにお話をお伺いします。オープンはいつになりますか?

オープンは2010年11月5日です。

なぜ吉祥寺でカフェ・バーをやろうと?

僕は地元が吉祥寺で、生まれ育った街で、いつか独立して自分の店を持ちたいと思っていました。まあ、ほかにも理由はいろいろありますが(笑)。

お店を開業する前は何をされていたのですか?

会社員です。某大手企業の転勤族として17年くらい全国を転々としていました。

バーやカフェの起業はあこがれる人も多い一方、なかなかむずかしいとも聞きます。

はい、当然ながらサラリーマンはつぶしが利かないですし、そもそも飲食業がまったくの未経験。しかも吉祥寺は飲食店を経営していくのがむずかしい場所だと十分に承知していたので、これは大きなチャレンジになると思っていました。

競争が激しい飲食業界、個人店としてどういった戦略を立てましたか?

自分の好きなもの、音楽に関わるものでないと、絶対にやり抜くことができないと思ったので、まず「音楽をコンセプトにした何か」をやろうと計画を立てました。

最初から音楽を支柱にしていたのですね。それにしても、新しい人生のスタート、よく決断されましたね。

もちろん躊躇(ちゅうちょ)することもありましたけど、タイミング良くこの物件に出会ったので、思いきってここでやろうと決心しました。

お店のコンセプトについて、もう少しくわしく教えてください。

「ロックやブルースを聴きながら、音楽の話、お茶やお酒、お食事まで楽しめる」をコンセプトに定めました。吉祥寺にはロック系の音楽を流すバーが少なかったので。

ライブハウスやライブバーがひしめくエリアで、ちょっと意外でした。

ライブハウスならロック系も多いですが、昔ながらのライブバーや音楽喫茶、カフェはジャズ系をメインにしているお店が多かったですね。

縁がつながって、広がって、独自のカラーのお店に

大きな窓のある、明るくて開放的なロックバーというのも新鮮ですね。調子はどうですか?

この激戦区で、間口が狭くて2階という立地条件ですから、なかなか気付いてもらえず「知る人ぞ知るお店」みたいになっちゃって(苦笑)。

入れ替わりが激しい吉祥寺で、しっかり街に根付いて支持されているお店だと思います。

だったらうれしいですね。長いあいだ吉祥寺を離れていたので、最近の事情がわからなくて、音楽系の飲食店をやるにも、異郷の地みたいなものでしたよ(苦笑)。

ライブ(演奏)をはじめるようになったきっかけは?

お客さまから「自分の好きなミュージシャンがいるので演奏させてくれないか?」というところから始まりました。最初はカフェ・バー運営のみだったので、音響機材も出演される方が準備してくれて。マイクやマイクスタンドも提供してくれました。

機材も用意してくれたのですか?

ええ。店にある音楽機材は、ほとんどお客さまが揃えてくださったものが多いです(笑)。音響のスピーカーの一部は過去にお店をやっていた方から、ご提供いただいたもので、梁(はり)に飾ってあるギブソン・レスポールのオブジェも、あるギター職人さんに頂いたものです。

お客さんの手によって、現在のMojo Cafeのスタイルが出来上がっていったのですね。

そうですね。お店に僕のレコードコレクションを置いているのですが、お客様がご自分の家で聴けないために、ここにお持ちいただいているレコードも結構ありますよ。

ライブイベントも定期的に行われている?

はい。ライブをされたミュージシャンの紹介や、お店にいらしたミュージシャンと意気投合して、という感じで。縁がつながって広がっていくうちに、独自のカラーができてきました。

どのような方が出演されていますか?

三宅伸治さんや、センチメンタル・シティ・ロマンス元リーダーの告井延隆さんなど。告井さんは「ひとりビートルズ」というテーマで、アコギ1本でビートルズの楽曲を演奏してくれています。その他ブルースやロック、時にはジャズまで様々なミュージシャンにご出演いただき、「吉祥寺の片田舎のこんな小さな店でこんな一流の演奏が聴けるの?」というような内容のライブが繰り広げられていますよ(笑)。

いまや、実力派のミュージシャンが集っているようですね。

おかげさまで、吉祥寺の小さなお店で、世界屈指の演奏(爆笑)が聴ける場所と自負しています。

ライブ以外にも、話題のイベントがあるとお聞きしました。

藤本国彦(ビートルズ・ストーリー編集長)さんと、朝日順子(翻訳家)さんたちによる「Talk & Vinyl ビートルズ歌詞の世界」というイベントをやっているのですが、すごい人気で、オープン1時間前からお客さんが並ぶこともあります。

ビートルズ研究家の藤本国彦さんのイベントとなると、ファン必見ですね!

今月、お二人による「ビートルズは何を歌っているのか?」という本が出版されたのですが、ビートルズ本でこんなに奥深くて、おもしろい本を見たことがないです。ぜひ読んでみてください。

ミュージシャンの意図に沿った聴き方をしてもらいたいな

ユニークなイベントが催されているMojo Cafeですが、これからの展開や音楽シーンに思うことなどあればお願いします

僕が音楽シーンそのもの語るなんて、おこがましくて出来ません。が、個人的な意見を言わせていただければ、ミュージシャンの意図に沿った音楽の聴き方をしてもらいたいな、とは思っています。いまは、音楽の聴き方がインスタントになっていますよね。スマホや携帯音楽プレイヤーで聴いたり、1曲1曲をなんとなく流しながら聴いたり…。

はい、大きな音でじっくり音楽を聴く、というリスナーは少なくなってしまったかもしれません。

ライフワークとして、定例で毎月第2月曜に「空間を、空気を震わし鳴らす」をテーマに、「爆音で聴くロック!Rock Bar@Mojo Cafe」というイベントを主催していて、そこでは作り手の世界観を体感してもらうことを目的の一つにしています。選曲は60年代、70年代の音楽になりがちですが(笑)。

作り手の世界観が体感できる環境で聴いてほしいというのは、多くのアーティストが期待しているところですよね。

音楽がインスタント化した今だからこそ、たまにはこういう音楽の聴き方をしてみてはどうでしょうか。天井の高い立体的な空間なので、ライブでも、レコードやCDを流すにしてもいい音がしますよ。ぜひ「爆音で聴くロック!Rock Bar@Mojo Cafe」には一度来ていただきたいですね。もちろん、通常の営業の時も来てもらいたいですけど(笑)。

それでは最後にMojo Cafeからメッセージをお願いします。

今日は、ライブイベントの話が多くなったので、ライブバーの印象が強くなってしまった気がしますが、Mojo Caféは豊富なお酒と自家製のお食事やデザート、カフェまで楽しめるお店です。ですからお酒が飲めなくても気軽に音楽を楽しみにいらしてください。ご来店是非お待ちしております。

音楽をもっと好きになる、Mojoな時間が流れるライブカフェ、ミュージック・バー、ぜひ多くの方に足を運んでもらいたいですね。本日はありがとうございました。

インタビュー&ライター 浅井陽 BLOG / Twitter(取材日 2018年6月)

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吉祥寺(武蔵野市)
吉祥寺
東京23区と多摩地区をむすぶ武蔵野市の玄関口。JR中央線・京王井の頭線が乗りいれ、北口にはサンロード、ダイヤ街、ハモニカ横丁、平和通りといった活気ある商店街、駅の南側には水とみどりの「井の頭公園」が広がっている。70年代初頭よりシーンの草分け的ライブハウスやジャズクラブがあつまる音楽の街で、著名な漫画家、作家、クリエイターらが多く在住することで知られる。)