イベント会場の魅力探索ガイド Vol.19

文京シビックホール

歴史と文化の薫る、響きの森文京公会堂

文京シビックホール(響きの森文京公会堂)は、クラシック音楽会やテレビ番組公開収録で全国的に知られた旧文京公会堂(1959年〜1977年)の名声を受けつぐ後継ホール。東京ドームシティや小石川後楽園に隣接する都心の利便性、歴史と緑に恵まれた文の京(ふみのみやこ)のコンサートホール・公会堂である。2000年3月オープン。

豊かな響きでクラシックコンサートに最適な大ホール(2層1,802席)、昇降式舞台とロールバックチェアで多様な表現に対応する小ホール(371席)、練習室エリアと会議室エリアも併設。

世界の演奏家が認める響き、芸術4団体と事業提携

芸術活動の活性化を目指して「東京フィルハーモニー交響楽団」「シエナ・ウインド・オーケストラ」「鼓童」「牧阿佐美バレヱ団」などの世界的な芸術団体と事業提携。「すばらしい響きの中で、気持ち良く演奏できるホール」として、世界のアーティストから評価されている。

東京フィルハーモニー楽団とは、前身の新星日本交響楽団時代からの交流で、「響きの森クラシック・シリーズ」を共催している。 ホール初代名誉館長は、東京フィルの副理事長である黒柳徹子氏が努めた。二代目名誉館長は文京区にゆかりの深い故・十八代目中村勘三郎氏。

佐渡裕を主席指揮者に擁するプロ吹奏楽団シエナ・ウインド・オーケストラは、文京シビックホールを活動拠点に、定期公演や出張コンサートなど地域に密着した活動も展開。

*

客席と舞台が一体となって響きあう空間

大ホールはプロセニアム形式の多目的型ホール。クラシックコンサートでの優れた音響性能が特徴。1,802席(1階1,242席、2階560席)のシートは、背上部に吹き出し口が付いた空調機能付き座席で、快適&省エネ。

オーケストラピット設営は、昇降式の床機構を2.4m下降させ、客席ワゴンをスライド収納する。また、床を舞台レベル(高さ1m)に上昇すれば105㎡の前舞台となる。

*

響きの森に現れる、光のアクティングエリア

大ホールの舞台幅は45メートル。プロセニアム間口20m、奥行き20m、高さ14mと広いアクティングエリアで、バレエやオペラ、ミュージカル、伝統芸能などの舞台芸術にも対応。

クラシックコンサート開催時は、フライズ(舞台上部空間)に格納した吊り下げ式の音響反射板を下降させて舞台上にセット(設営40分)。天板、正板、側板と花道反射板、客席側面が一体となり、木立がならぶ音響空間「響きの森」が出現する。

搬入出のしやすさも文京シビックホールの特徴。大ホール搬入口(サービスヤード)は1F舞台上手袖に隣接し、11トントラック2台収納可能。

*

大ホール楽屋は全8部屋、カフェ・コンビニ隣接で便利

指揮者やソリストが使う、楽屋3と楽屋4はユニットバス付きの個室。楽屋5は9人用の中部屋、2 階に分割使用が可能な30人用の大部屋、地下に15人用の洋室と、24人用の和室・和洋室があり、オーケストラピット、リハーサルを行う多目的室や練習室と直結。※2019年7月より「屋内完全禁煙」施行。

春日通りに面した文京シビックセンター1階にはカフェ・ド・クリエが出店。席数89席、オープンテラスがあり、完全禁煙。充電コンセント、キャリアWi-Fi対応。駅直結で、早めにホールに到着したときの休憩や待ち合わせにGOOD。ホワイエ内の売店・カフェコーナーでもソフトドリンクやビール、ワイン、サンドイッチが購入できる。コンビニも1F大ホールのすぐ近くにあり便利だ。

*

「響きの森」へいざなう天然大理石のロビーラウンジ

ガラス窓の曲面に沿って立ち並ぶ照明柱と優雅な輝きを湛えた大理石のラウンジ、クローク、カフェコーナーを設けた大ホールホワイエで、開演前や休憩中のひとときを過ごすことができる。

大理石のような石材も呼吸をし、生きている。うっかりこぼしたコーヒーを放っておくとシミになるので、美しい光沢を維持するメンテナンスが欠かせない。

客席扉へつながる階段のかたわらには、心象を映す「球」(彫刻作品)。純正律音楽を演奏するミネラルサウンドクロック(月の満ち欠けがわかるムーンフェイズ付き)、2階ロビーには巨匠ピアニストたちのサインが記された旧文京公会堂時代のスタインウェイピアノを展示。

*

開館20周年に向けて、新しい出会いが待っている

江戸の広大な武家屋敷の跡地は、明治時代に大学などの教育施設となり、緑豊かな名勝・史跡と都市型エンターテイメントゾーンが隣り合うまちBUNKYO。

文京シビックホールは、区役所、議場、区民施設などが一体となった複合施設「文京シビックセンター」内に文化芸術の発信基地として完成、新たに生まれ変わった21世紀の文京公会堂である。

練習室エリアや「アカデミー文京」、区民ひろば等では、ホールのイベント有無に関わらず、活発に文化活動が行われ、さまざまな目的で人びとが行き交い、建物全体の開かれた雰囲気は、芸術文化への親しみを育む良環境となっている。

2020年3月に開館20周年を迎える文京シビックホールでは、2019年10月より20周年記念事業として魅力的なプログラムが幕を開けていく。

*

所在地:文京区春日1-16-21 後楽園駅からのアクセス周辺駐車場公式サイト

※このページはライブウォーカーによる企画・取材・編集コンテンツです。当サイトは文京シビックホールおよび文京区、公演主催者、スポンサー等とは関係ありません。また、敷地内の写真は許可を得て撮影しております。画像・文章の無断転載等は禁止いたします。

MUSIC-MDATA編集部(取材日 2018年3月)

魅力探索ガイド一覧(バックナンバー)

音楽の仕事探すならミュージックジョブネット
ライブハウスの求人【募集中】
ミュージックジョブネット
文京区シビックセンター
東京ドーム隣の27階建てビルの文京区総合施設。地下鉄春日駅、後楽園駅直結。大・小ホール、文京区役所、区議会と誰でも利用可能な展望ラウンジ、ギャラリー、レストラン、カフェ、コンビニ、郵便局など。駐車場30分250円。
文京シビックセンター展望台
文京シビックセンター25階、地上105mの高さにある無料展望スポット。東側は東京スカイツリー、西側は新宿副都心、夕暮れや夜景のパノラマ、晴天時には富士山や筑波山まで見渡せる。開放時間9:00~20:30
1.大ホールホワイエに集合
文京シビックホールが事業提携している芸術団体(鼓童、東京フィルハーモニー交響楽団、シエナ・ウインド・オーケストラ、牧阿佐美バレヱ団)の紹介。
2.客席でホール説明
響きの良さで評価が高い大ホール客席は1階1,242席、2階560席。車椅子スペース6席と親子室がある。空席時の残響2.3秒、満席時2.0秒。
3.ホールに響く、音響体験
客席にいながら、マイクの声や音楽の音量調整、ディレイやリバーブをかけてみる。最近はタブレットでリモート操作することも多いそうだ。
4.舞台下6mの奈落へ
下手袖にある道具迫りに乗って奈落へ。手すりが上がり、迫りが動きはじめて約1分で地下に到着。目視の安全確認と声出し作業はオペレーションの鉄則。
5.出番を待つ、3台のフルコン
空調管理されたピアノ保管庫。大ホール用はスタインウェイ2台とヤマハ、計3台あり、中央は昨年購入したスタインウェイD274(約2,000万)。
6.ステージから客席を見渡す
奈落から大迫りに乗ってステージに登場、スポットライトがまぶしい。役者を上下させる小迫り、昇降式オーケストラピット、花道、音響反射板の説明。
7.楽屋エリアを見学
8つある楽屋のうち楽屋3(ユニットバス付き・一人用)と楽屋5(9人用)を見学。地下に和室タイプもある。来年7月から条例で「屋内完全禁煙」に。
8.これは高い!キャットウォーク
ヘルメットを装着したら5階まで上がり、普段は入れないキャットウォークとよばれる高所の作業用通路を歩いてピンルームへ。舞台からスノコ高さ26m。
9.ピンルームで照明体験
客席後方上部にあるピンルームから舞台にスポットライトを当てる照明体験。4台ピンポットがあり、公演時は観客と会場の熱気がそのまま上がってくる。
サウンドペディア
Tokyo Dome City
Tokyo Dome City
プロ野球読売ジャイアンツの試合やコンサートや展示会などでフル活用されている東京ドームを中心に、シティーホール、後楽園ホール、遊園地、フードコート、馬券場外発売所、ヒーローショー、ホテルなど都心屈指のエンタメ地帯。
春日駅(都営地下鉄)
徳川家光の乳母、春日局の町家であったことが由来となったされる周辺エリア(春日一丁目、本郷)にある、都営地下鉄三田線、大江戸線の駅。大江戸線の副駅名は文京シビックセンター前。東京メトロ後楽園駅と連絡改札口でつながる。