ライブやろうぜ! ステージファイル Vol.53

下北沢SHELTER

下北沢SHELTERについて
音楽のまち下北沢に1991年OPENしたロフトプロジェクト系列のライブハウス。新宿LOFTの姉妹店として産声をあげて四半世紀、キレイや快適さとは対極をいきながら、時代に流されることなく、激動の音楽シーンでバンドキッズあこがれのステージとしてあり続けているハコ。酒と汗とROCKが染みこんだ市松模様の「聖地」に永遠の青春が花ひらく。出演にはデモテープ審査と昼の部オーディションライブを設けている。
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下北沢SHELTER公式サイト
世田谷区北沢2-6-10仙田ビルB1
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ライブハウスの中の人に話を聞いてみた〜 下北沢SHELTER編

このコーナーはライブハウスでバンドをサポートしてくれる「中の人」に突撃インタビューして色々お話を聞いてしまおうというコーナーです。中の人の皆様、ご協力ありがとうございました。

下北沢SHELTERブッキング 川本俊氏

本日は下北沢SHELTER(シェルター0ブッキング担当、川本俊さんにお話をお伺いします。SHELTERと言えば、「超」の付く名門ライブハウスとして知られています。オープンはいつになりますか?

ありがとうございます。うちは新宿LOFTなどの母体であるロフトプロジェクト(LOFT PROJECT)という会社で、1991年にオープンしました。グループの中では唯一、下北沢にある店舗です。

下北沢には同じく「LOFT」がつく下北沢LOFTもありますが、ここもロフトプロジェクトと関係があるのですか?

昔は下北沢LOFTもロフトプロジェクトの物件だったらしいんですけど、会長が海外に渡るのを機に売却したので今は関係ありません。現在、下北沢のロフトプロジェクトの店はここシェルターのみですね。

SHELTERは古今東西、数多くの大物ミュージシャンが出演されてますよね。

そう言っていただけるとありがたいです。立ち上げ当初は新宿LOFTゆかりの人が多く出演していたらしいですが、次第に、その時代ごとの店長によって色が変わってきた感じです。今で6代目の店長なんですが、店長歴が1番長かった西村さん(現・新代田FEVER店長)の影響は大きいと思います。12年以上されていましたからね。

なるほど。しかし、この名物の階段しかり、素晴らしい雰囲気ですね(笑)

カオスっぷりというか、全くもって快適じゃない空間というのが、まさにライブハウスらしいライブハウスなのかな。今は快適なライブハウスがいっぱいありますが、うちは群を抜いて快適じゃないはずです(笑)。

それゆえに、アーティストの汗もダイレクトに感じられるのですね。

満員になると、それはもう心底きつい。ロッカーもないし、逃げ場もない(笑)。でも、バンドとお客さんとの距離は1番近いハコだと思いますよ。

どのバンドもSHELTERでのライブはいつも以上に自由にやっているイメージがあります。

ある意味、「何でもアリ」な空間ですからね。もう、それはやりたい放題やってもらってます(笑)。まあ、たまに他のライブハウスに遊びにいくと、「ラウンジがあって快適でいいなあ…」なんて思ったりもしますけどね (笑)。

ラウンジがないライブハウスは今や貴重です(笑)

そうですよね。思いきり時代に逆らってます(笑)。

伝統的に続いている昼の部のオーディションから

SHELTERには出演条件などもあるのでしょうか?

まずは、伝統的に続いている昼の部のオーディションを兼ねたライブから始めてもらいます。デモ音源を送ってきてくれたバンドを集めて、月に数回開催しています。そこから夜のライブに昇格するバンドもいますね。

やはり、ライブハウスには「出演オーディション」という文化を守り続けてほしいです。

そうですね。やっぱり面白いバンドってたくさんいますしね。今売れているバンドで、当時、うちのオーディションを通ったバンドもたくさんいたり、逆もあったりのようですね。ライブ中のMCで「前にオーディションで落とされたっ」ていう話はよく耳にします(笑)

この昼の部のオーディションライブを経由しないとSHELTERのステージには立てないのですか?

いいえ、そんな事はないです。ですが、やっぱり人と人とでイベントや一日が成り立つので、人との繋がりはすごく優先しています。

バンドにしっかり向き合ってる姿勢が伺えますね。SHELTERに来るとバンドブームの頃の熱量を体感できます。

そうですね.。今はYouTubeやネット配信など、バンドのライブを見る方法はいろいろありますが、だからこそ、あえて、きつくてツラいライブハウスってものを体感してほしいです。やっぱりライブってお客さんと共に作り上げるものだし、実際に体感したものに勝る事なんて無いと思います。

最近の新しいハコはきれいですからね。きつくてつらい空間はますますレアになるかもしれない。

それは間違いないです。再入場禁止で、トイレは和式、楽屋もめちゃくちゃ狭いという不便さ!ネットでは体験できない「屈指のツラさ」を、ぜひ味わってもらいたい(笑)。不自由な事が一番、自由だったりする事もあると思いますよ。

良くも悪くも目に見えるものがうちのすべて

このツラさ、不自由さの中で爆発するステージがライブハウスの魅力でもあります。

良くも悪くも目に見えるものがうちの全てなんですよ(笑)。嘘がつけない。まあ、そういう意味では、まさに一体感のあるライブハウスかもしれないですね。打ち上げもここでやることが多いですから、この空間で全てが完結しているわけです。

打ち上げのできるハコはうれしいですよね。

ライブの後はバータイムとして朝の4時までやっていますよ。バンドが打ち上げしつつ、関係者の方たちも飲みに来たりします。ここに来れば誰かしらに会えるような場所で、社交場になっているのもこの店の特長です。

川本さんや、スタッフの方たちも飲まれるのですか?

そうですね。スタッフもめちゃくちゃ飲む方だと思います。地獄のような打ち上げが日々行われていますよ。この取材中の今現在も二日酔いです(笑)。

とことんハードなハコですね(笑)。それでは続いて、川本さんと音楽の出会いについてお聞かせください。

僕は今28歳なんですけど、僕が中学・高校ぐらいのときは、いわゆる青春パンクが流行っていた時代でした。本格的にライブハウスや音楽が好きになるキッカケはやっぱりHi-STANDARDでしたね。でも、僕が聴き出した頃にはHi-STANDARDは活動していなかったので、同じPIZZA OF DEATH(レーベル)だったHAWAIIAN6などのメロディックのバンドを聞きまくっていました。いわゆるキッズでしたね(笑)

川本さんもバンドを始めたんですか?

実は僕自身はバンドマンじゃないんです。楽器はちょっと触ったくらいで、ほぼやったことがありません。だから楽器出来る方は本当に尊敬しています。でも、ライブを見るのは大好きだったので地元の茨城にある「水戸ライトハウス」によく通っていました。HAWAIIAN6もツアーの初日やファイナルはSHELTERでやっていましたし、他にもジャンル問わず有名なバンドが多く出演していたので、SHELTERには漠然とすごく憧れがありました。

当時、下北沢でメロコアといえばSHELTERが聖地のような場所でした。SHELTERにも通ってたのですか?

いえ、それが実はその頃はSHELTERには行った事がなくて…。

おっと、これは粋な発言が(笑)。

いや、そうそうチケットも取れないんですって! でも行った事がないからこそ憧れや気持ちが大きくなってった気がしています。

「今すぐ東京に行きます!」SHELTERに履歴書を送った

その憧れのSHELTERに入るきっかけは?

ずっとライブハウスで働きたいと思ってたんですけど、水戸ライトハウスでは当時スタッフを募集してなかったし、かといって上京するのも簡単なことじゃないので日々悶々としていました。でも、やっぱり「ライブハウスで働きたい」という思いが強くなって、思いきってSHELTERに履歴書を送りました。『雇ってくれるなら、すぐにでも東京に出て行きます!』みたいな勢いの内容でしたね。それが22、23歳くらいの時だったかな。

履歴書からの熱い思いが伝わったのですね。

人が足りなかっただけかもしれないですけどね(笑)。ちなみに新代田のFEVERも候補に上げていて連絡していました。店長の西村さんはSHELTERの店長を長く勤めていたので、西村さんの元で働きたいっていう気持ちがあったんですね。なので、選択肢は自ずとSHELTERかFEVERとなったわけです。

SHELTER愛が溢れ出ていますね。それでは最後にSHELTERからメッセージをお願いします。

ネットにはうちの映像とかいろいろありますけど、ライブハウスに来ないと分からないこと、感じられないことはたくさんあると思います。楽しい事や新しいカルチャーは“現場”で起きるし、生まれる物なので是非SHELTERに一度遊びに来て頂きたいです!

熱いメッセージ、ありがとうございます。本日は貴重なお話をありがとうございました。

インタビュー&ライター 浅井陽 BLOG / Twitter(取材日 2016年11月)

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下北沢(世田谷区)
新宿からの小田急線、渋谷と吉祥寺を結ぶ京王井の頭線がクロスし、シモキタの通称で親しまれている駅。下北沢シェルターへは南口改札を出て徒歩4分、オオゼキ・本多劇場・「劇」小劇場の間を直進するルートが最短。茶沢通りローソン手前のビル地下。