ライブやろうぜ!ライブハウス攻略ガイド

ライブハウス攻略ガイド 企画編

予算を確認する

はじめてライブをやるには「予算」が必要です。はじめての場合はチケットノルマ(=教えて!ライブハウス参照)の全額分をバンドメンバー全員で負担できる予算を用意しましょう。相場は(ライブハウスによってまちまちですが)1,500円程度のチケット30枚程度。つまり約5万円くらいのチケットノルマ代金が必要となります。大抵はこのなかにステージのアンプやドラムセットの使用料金も含まれていますが、場合によっては別料金となることもあります。この代金をバンドのメンバーで割って負担することになります。もちろん、チケットが完売すればチケット売り上がこれらの支払いにあたります。(ノルマを超えて売れれば、売り上げが出ます)

ライブハウスを決める

まずは、自分たちの住んでいる地域でもっとも近いライブハウスを選ぶとよいと思います。ライブ当日までには、何度かライブハウスに足を運ぶことになりますし、機材の運搬などもあり近いということが何より便利です。始めてのライブの時は、お客さんは友人が一番多くなります。時には、お客さんのほぼ全員がメンバーの家族だったなんてこともあります。そういった意味からも自分の地域でライブをするとみんなにとって都合がよいわけです。

また、注意したいのはライブハウスによっては、演奏ジャンルを限定している場合があります。たとえばジャズ演奏のライブハウスでいきなりハードコアライブをやることは色々な意味でよろしくない訳です。事前にライブハウスに確認してみる必要があります。ただ、あまり異様なサウンドの演奏でなければ、ライブハウスのブッキングマネージャーに相談すれば、ライブハウスの方向性とは違っていても、似たようなバンドを集めてライブをさせてくれるかも知れません。この辺もどんどんライブハウスに相談して見てください。また、特に都内で有名なライブハウスは出演オーディションがある場合があります。

ライブスケジュールを決める

いきなり明後日にライブスケジュールを入れる(ブッキング)、ということはほとんど無理です。通常は、どこのライブハウスでも最低2ヶ月後までのスケジュールが決まっているからです。ですから、ライブを決定してからだいたい2ヶ月〜3ヶ月後が開催日の目安となります。そうはいっても2、3ヶ月はすぐです。その間にやるべきことはたくさんあります。また、一般に休日や休日前、つまり金・土・日は平日にくらべてライブハウスの利用料金(チケットノルマの枚数や1枚あたりの値段)が高くなります。やはり休日の方がお客さんを呼びやすいといえます。

ライブチケットを受け取る

通常ライブスケジュールの予約をしてからまもなく、ライブハウスが制作してくれた自分たちのバンド名が入ったチケットが手渡されます。(まずはチケットノルマの枚数分)

ライブチケットを売る

ライブハウスから手渡されたチケットは、自分たちが保管し、自分たちで売り上げ代金を回収します。もちろん売り上げ代金は、ライブの際ライブハウスに支払うことになります。よくあることですが、チケット代金を使い込んでしまわないように注意してください。また、多くのライブハウスではドリンク代が別途入場口で必要となる場合があります。

ライブチケット売りのコツ

バンドの演奏を収録したテープをサービスしてみてはどうでしょうか。また、高校生などのように毎日のように学校で会っている友達相手にライブチケットを売るのはなかなか難しいものです。あまりよく知らない二つとなりのクラスの顔見知りの同級生などが買ってくれる場合が多いそうです。高校などでは校則によって、チケットの販売は禁止となっている場合もあるので注意してください。

ライブの告知をする

ライブスケジュールの日程が決定したら、当日は一人でも多くのお客さんに演奏を聴いてもらうために、ライブ開催の告知をします。告知方法は下記のような方法が考えられます。

いずれの方法も、ビラやチラシを作ったりホームページを作ったりと道具や知識、ちょっとした予算が必要になります。イラストの上手な友達に依頼したり自分のホームページを持っている友達に協力してもらってください。同時に当初は、こうった宣伝活動をしても全く効果がない場合がほとんどであることも覚悟してください。

しかし、バンドのなかには個性的なイラストやインターネット上での展開でどんどん動員をのばしている強者バンドもいますし、クラブなどでプレイするDJ.アーティストは、宣伝チラシ(ビラ)をカラーで大量に作成しあらゆるクラブ、レコードショップ、洋服・アクセサリーショップなどお客さんとなりそうな人たちが出入りするあらゆるところに置くことで数百人の動員を可能にしているという現実もあります。宣伝チラシをクラブに持ち込めば、入場料が500円安くなるなどの特典や、クラブまでのマップを印刷して入場チケット的な役割もはたします。なかなか始めての場所では入りにくいクラブではお客さんにとってもありがたいチラシ(ビラ)となっています。ちょっとした仲間意識(村意識)の発生心理を巧く利用していると言えます。またこれらをフライヤーと呼ぶこともあるようです。いずれにせよ、経験をつむためにも出来ることから宣伝活動も同時にはじめてみましょう。

ライブハウスを下見する

はじめて利用するライブハウスの場合は、メンバー全員でライブの前に現場を下見にいったほうがよいでしょう。特に、設置されている機材が自分たちのバンドのスタイルに対応しているかを確認しておく必要があります。特にドラマーは、ドラムペダルの調子や、椅子の座り具合などを確認しておくことが必要です。自分たちの機材を持ち込む必要がある場合は事前に、ライブハウスの担当者に伝えておくとべきでしょう。

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