ミュージシャンと結婚
いきなりディープかつ繊細なテーマですんません。
※ここでは男性がバンドマン・ミュージシャンという設定でのお話です。
で、これは若いうちはピンと来ない話題かもしれませんが、年を重ねるとほぼ確実に直面する問題、それが、
「適齢期」といわれるタイムリミットによるお相手(彼女)の心境の変化。
男性にはそういうタイムリミットがないのをいいことに良くも悪くも永遠に夢見るバカを続けてしまいがちですが、ある日その精神的ギャップが原因となってトラブルや別れといった人生の分岐点がやってきます。ただでさえ不安定なバイト生活で常に経済的ピンチが続くバンドマンやミュージシャンに、30代を境に残酷なまでに身辺環境の変化が襲って来るわけですよ。
最近は「結婚なんてしなくていい」という女性も増えて、社会的にも形式的な部分は柔軟になってきた時代ではありますが、やはり「出産や子育てを望む女性」にとっては出産に対するリミットが事実存在します。
彼女にとって命がけの重要なタイムリミットがあるわけです。
そりゃ、やりたいことだけ追っかけて、それ以外何もないって人間と居続けるわけにいかないですよね。 「生命」や「子孫の繁栄」という壮大であり現実的な現象を前に、安定した収入もなく、未来もどうなるかわからないっていう人をパートナーとして選ぶって、
よっぽどの人類愛か音楽愛がない限り不可能!
もちろん例外な人もいますけど。
かといって、音楽で金稼ごうとしても、たとえサラリーマンと同じ量の努力をしたところで収入が「ゼロ=0円」なんてことはザラ。 こればっかりは努力の量と比例しない世界なんです。
要するに、多くのバンドマンやミュージシャンに対して『お前の経済力だとこの先アウト』ってメッセージが突きつけられるのね。
これまで『いつまでも好きな事ばっかりやって!』って言葉によって様々なトラブルが生まれてきたと思いますが、 これ、もう少し解読すると『好きなことだけやっててお金が入るワケが無いでしょ!』っていう本音が根底にありますね。
はい。まあほぼ正解だと思います。
とことん好きな事でお金手に入れるって容易なことではないです。こと音楽に関していてば、理想とする演奏やサウンドを追求してプロフェッショナルなレベルまで極めたとしてもそれに比例した「お金」になるかはまた別問題。
お金を意識しすぎて、いつの間にか迷走しているミュージシャンも少なくはありません。 まあ、お金を追いすぎて幸せの根本を忘れちゃうってのは、音楽業界だけでなくてもよくありますよね。
で、話し戻して…。 じゃあ、音楽を続けながらパートナーと生きていく鍵はやっぱりお金なのか? って言われたら…、
半分正解で半分不正解!
勿論お金がなきゃ生きていけないし、あるに越したことはない。 でも、ちょっと視野を広げてみましょうよ。
すんごい金持ちでも離婚すること多いじゃないですか!?
そう考えると、人と人がくっつくことってもっと別の部分のはずなんですよね〜。
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ミュージシャンと結婚 (2)