「YoAsaiの音漏れ苦情報告書」〜 バンドマンに捧げる不定期コラム

華織姫(はなおりひめ/仮名)さんの場合

愛の形は反比例、ロシアンフックは愛の軌跡。

<登場人物>
♂:某引きこもり系パワードラマーY
♀:華・織姫 (はな・おりひめ:仮名)さん
♀:パワードラマーYさんの彼女N子さん

 

<プロローグ>
30歳、自称ミュージシャン。実質、連日パチンコ屋へ通勤するだけの落伍者Yさん。そんな糞野郎に貢いでくれる超絶美人な彼女N子さん。確実なヒモ道に勤しみます。だがしかし、N子さんのその活発で聡明な性格に疲れたてきた、という大うつけ者Yさん。「影のある女性(美人)とも接してみたいなぁ」と企みます。ついに、全世界の女性を敵に回す「完全体のゴミへと進化(退化)」するのであった。

 

 

そう、この「影のある女性」こそが、デザイナーを夢見るクールビューティー『華・織姫(はな・おりひめ)』さんなのです。

 

昔の彼女からの紹介で出会った妙な二人ですが、なかなかどうして、いわゆる浮気関係という危ない関係に陥っておりました。さて、浮気デート中のYさん、得意の呪文を唱えます。

 

 

『華ちゃんと遊ぶお金がないから○万円貸して〜』

 

 

『うん…、いいよ…、夜の仕事もするから…』

 

 

『華ちゃん大好き! じゃあまたね〜』(←鬼畜とはこのこと)

 

 

そのまま、彼女のN子さん宅に帰るYさん、ここでも復活の呪文を唱えます。

 

 

『ただいま〜。N子はいつも美人だね〜、お金ちょうだい♡』

 

 

『うん、いいよ。でも…、そろそろ仕事しないの? 』

 

Yさんには謎の外国語に聞こえた模様。斬首レベルのクズ…。

 

 

 

さて、ある日のこと、華さんから一通のメールが来ます。

 

 

“ねえ、いつになったら付き合えるの…?”

 

 

“え? 付き合わないよ? 付き合わない前提だったや〜ん♪”

 

 

“そうだけど…”

 

 

と、「火曜サスペンス劇場殺されフラグ」をおっ立て、そそくさと寝入るYさん。着々と死の影は近づいてきます。

 

 

翌朝、出勤(パチンコ)しようと駐輪場に向かうと、 なんと、バイクのシートがナイフでメッタ刺し! 限りなく華さんの仕業の予感がするこのタイミングでやって来ますはDEATHメール。

 

 

“ねえ…、やっぱり付き合いたい。なんでもするから! 最高の彼女になるから(泣)”

 

 

“無理―、やっぱりN子の方が好きだし!”

 

 

はい、やっちゃいました。女性に対してやってはいけないこと。そう、それは、別の女性と比べること。死の影がすぐそこに迫る。

 

 

「ピンポーン」翌朝インターホンが鳴る。本能的に青ざめるYさん。危険を感じ、ドアスコープを覗くと、 はい、ビンゴ!

 

静かな闘気を放つ華さん、仁王立ち。恐る恐るドアを開けようと鍵を開けると、「バァーン!」タイミングを見逃さずドアをこじ開ける俊敏な華さん。

 

 

『ええ!? アンタ誰―!?』

 

 

『Yに話がある。アンタは関係ない。』

 

 

『と、とりあえず外で話そう。』

 

 

と、靴を履こうと身をかがめた瞬間…、Yさんの視界に真っ白な拳が残像を帯びながら現れます。皇帝エメリヤーエンコ・ヒョードルさんの得意技ロシアンフック」がYさんの顔面に鮮やかにヒット!

 

 

しかし、いくら不意打ちとはいえ、女性の力ですからね。華さんの気持ちがおさまるまで、と数発殴らせていたようです。

 

だが同時に、妙な違和感を感じたYさん。華さんの放つパンチの数々が、的確に急所を狙っているのです。しまいには、大山倍達よろしく、弧を描く華麗なローキックを放ってくるではありませんか。

 

柔術経験のあるYさん、反射的にスネでローキックをカット。その蹴りの重さに危険を察知。華さんをホールドして手足を封じます。 

 

 

『落ち着け! もう十分殴ったろ!?』

 

 

『ハァハァ…、うん、わかった…』

 

 

落ち着いた様子の華さん見たYさん。そっと手を緩めたその瞬間「クシャッ」という 乾いた破裂音。ボタボタボタッと滴り落ちる大量の鮮血! なんと、華さんの頭突きがYさんの鼻にクリーンヒット!

 

Yさん、鼻を折られました。

 

この的確な攻撃。実は、華さん某名門空手の有段者だったのです。いよいよ状況は最悪の場面を迎えます。

 

 

『大好きなのにー!!』

 

 

愛の形は反比例。雄叫びに近い愛の言葉とともに、15kgほどある陶器の傘立てを軽々と持ち上げる華さん。その瞳はゴルゴ13のような三白眼に!

 

 

 

(殺(や)られる…。)

 

ここから数秒間、Yさんの記憶がブラックアウト。ふと気が付くと、傘立てはバラバラに砕け、華さんが倒れておりました。どうやら、Yさん、死を意識した瞬間、無意識にクロスカウンターを放っていた模様。

 

この間に、110番していたN子さん。駆けつけた警察官に起こされた華さんは開口一番、

 

 

『あの男が悪いの〜! 殺されるかと思った〜(泣)』

 

ええぇーー!? まさかの言葉に驚きを隠せないYさんですが、現場の状況を見た警察官、即座に切りかえします。

 

 

『いやぁ、あなた(華さん)ダメですよ〜。』

 

 

『なんでええぇ! げぼおぉ(吐)!』

 

絶叫のままパトカーに乗せられる華さん。その後、ひとまずは音沙汰も無くなり、もちろんN子さんの信頼も失って一件落着。

 

 

はい、華さんのお話はここまで。では次回、ストーカーコラム最終回。これらストーカーを引き寄せてしまう人の代表格『DNAが引き寄せる! ストーカーホイホイYさんに学べ!』で締めましょう。

 

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Yさんに学べ!

 

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