ライブウォーカー バンドマンに捧げる不定期コラム

«性格診断» ドラマー編

 

それではベースに続いてドラム。

 

はい、でました。コヤツらにはこの言葉しかありません。

 

『体育!』

 

ドラムはバンドの屋台骨となる非常に重要なパートなんですが、そもそも「アスリートでなければならない」という条件があります。これはとくにロックやフリージャズといった、激しいジャンルのドラマーにはさらに当てはまります。

 

某大学の研究所で、ロックドラマーのライブ中の運動量を測定したところ、なんと一流アスリート級のスタミナと同量の測定値が出たそうです。

 

他にも、相当な技術力を必要とするマーズ・ヴォルタというバンドのドラマーに「ドラマーにとって一番必要なことはなんですか?」と質問したところ、

 

即答で「筋トレ」と答えたそうな。

 

ドラム専門誌のインタビューだったので、インタビュアーも、もっと技術的な事を聞きたかったようなのですが、間髪入れずに「冗談で言ってるんじゃない。些細な強弱や爆発的なショット、ドラムという楽器でそれらを持続するには、アスリートのような肉体が必要なんだ。現代音楽はそうなってしまった。」と詳しく断言。

 

そんなアスリート作業の中で、やれ右手が3連打だの、左手がシンコペーションだの、足はサンバキックだの…

 

因数分解しながら3,000m走をしてるのと同じ。

(そういやボクシングとチェスを一緒にやる競技あったな ← 本当です)

 

そもそも、音の小さいドラムなんてドラムじゃありませんから! 開始1分で握力がゼロになるようなたたき方しないとお客さんは感動しません。 (←筆者最大の偏見)

 

って、話し戻して…、そんなアスリートで数学な作業に追われてるのに、ワタクシたち日本人がイメージするドラマーって、ステージでは一番後ろだし、テレビには映らないしで『ドラムなんて誰でもよくない?』って感じじゃありませんか?

 

でも、これが欧米などになると、ドラマーの人気は結構なものらしく『体全体で躍動させる姿がセクシー』、『最も気持ちが昂る楽器』という意見も多数。女性にとっても、肉体的なエロスを感じることが多いようです。

 

脳で感じるメロディーを優先するか、肉体で感じるリズムを優先するか、これらがお国柄よっても随分変わってくるみたいですね。

 

とまあ、同じリズム隊でも、ベースが変態的エロスならば、ドラマーは健全なエロス。

 

確かにドラムって精神を病みにくい楽器ですし、健全でないとたたけない。例えば悲しいときにドラムたたく事を想像してみてください。

 

「あぁ 悲しいよう…」

 

…ドンドン バン! …ドドドン バン!

 

「悲し… おや…!?」

 

…ドンドン バン! ドドドン バーン!

 

「なんだか妙に心が…」

 

タカトコドコドコ バーン! ヒャッハーヽ(*´∀`)ノ

 

こうなるに決まってるじゃないですか!?

 

ドンドンバーン! で暗くなれる人がいたら、それ(根暗の)才能!

 

確かに、ドラマーって明るい人が多くありませんか? お笑いが好きで、哲学的な人よりも現実的な人が多い。

 

だけど、それゆえに美しい恋愛がド下手。

 

ムードとか全く作れません! せっかく良いムードでイチャイチャしてても、急に妙なこと考えだして笑い出すとかいうパターンはザラ。

 

ステージではセクシーでも、こと恋愛に関しては喋らすと残念 』ってのがドラマーの共通点。なので、艶っぽい恋愛を求めてる人は、恋愛対象にドラマーを選ばないようお願いします。

 

あいつら脳ミソも筋肉で出来てますし、使ってない部分の脳ミソはお笑いで占められてます!

 

続いてはキーボーディスト…。

 

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キーボード編 (5)

 

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企画&ライター 浅井陽 - イラスト担当:こむじむ

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