ライブやろうぜ!ライブハウス攻略ガイド

ライブハウス攻略ガイド 当日編

ライブ当日を向かえる 〜機材搬入・バックステージパス

たとえばライブ開演が18:30とすると、12:00頃からライブハウスへの機材搬入がはじまります。通常はライブハウスの裏に、表の出入り口とは別の機材搬入用の出入り口があり、そこから搬入します。バンドメンバーを含むライブ関係者にはバックステージパスというステッカー(シール)が配付されます。機材搬入からライブ終了まで、そのステッカーを体のどこかに貼ります。これは当日のライブのスタッフであることを意味し、機材の搬入時や表の出入り口を自由に行き来するためのパスとなります。

通常はシール上になっていてライブハウスのロゴにマジックで当日の日にちが記載されています。よくライブハウスで見かけるはずです。このバックステージパスをギターケースなどに貼っているミュージシャンを見かけますね。戦いの証というところでしょうか。

ライブ当日を向かえる 〜リハーサル〜

通常はライブ当日までにライブの出演順が決定しています。当日は出演中とは逆の順番で、ライブ開演の数時間前からリハーサルを行います。これを逆リハと言います。リハーサルでは本番さながらに、演奏曲を2〜3曲演奏します。ライブハウスのPA担当の方が、バンドに合わせたセッティングを調整してくれます。

ちょっとしたアイデア 〜S・E、演出〜

曲と曲の合間や、アーティストの入れ替わり、またライブの開始時にあらかじめ作っておいたSEテープを用意しておけばライブハウスのPA 担当者にそれをプレイさせてもらうことが出きるはずです。ステージの広さにもよりますが、ステージ上になにかオブジェをおいてもおもしろいかもしてません。ライブハウスのステージ担当者に相談してみましょう。

ライブリハーサルでの注意

徐々に緊張してくる何とも言えないひとときです。まずは、自分の演奏している音がモニターからどの程度聞こえるのか確認します。(特にボーカリスト)レンタルスタジオの練習の時とかなり環境が違いますので注意したいとことです。ステージ上は通常、モニタースピーカー(バンド演奏者のほうに向けてステージにおいてあるもので、コロガシなどと言ったりします。)から、バンドの演奏がモニタされます。ステージ上の実際の音を考慮して、PA担当者が演奏しやすいセッティングを調整していきます。

演出・ステージ衣装やメイクについても考える

ライブは演奏を聴いてもらう聴覚的なイヴェントでもあると同時に、視覚的なエンタテイメントであると考えるのが王道です。そこで、視覚的な満足感を提供するために、ステージを装飾することが必要となります。主役はミュージシャンそのもの、つまりあなたです。ビジュアル系やデステクノやハードコアを演奏するバンドはとても演出が巧いと言えます。一方、ロック・ポップスなど差別化の難しいジャンルですと個性ある演出は難しく、センスを要求されます。世界のビッグアーティスト、たとえばマドンナ、ブリトニー・スピアーズ、最近ではレディーガガなどはステージはもちろん、ステージ以外の場所でも自分自身の演出に手段を選ばぬほどに貪欲なのはご存じの通りです。いずれにしても、聴覚的・視覚的なエンタテイメントで一度見てくれたお客さんが「ぜひまた見たい」と思わせることが重要です。

ライブ開始 〜機材などのセッティング1〜

対バン形式での演奏ですと予め演奏の持ち時間が決められ大抵30分〜45分程度となります。この時間内で演奏と、バンドの入れ替え(機材などの搬入と撤退)を行います。特に楽器組は、このセッティングを焦らずやることが大事です。機材の多いキーボーディストは修羅場と化します。たいてはステージライトが消えた状態でセッティングを行いますので、あらかじめ「セッティングの練習」もしておくとよいでしょう。ギター・ベースはライブではスタジオでの練習以上にチューニングが狂うようです。理由は、いつも以上に動きながら演奏するのでリキみや、他のメンバーとの接触、ライブ会場の湿度・温度などによります。できれば、ラインセレクターでいつでもミュートして(アンプからはチューニングしている音を鳴らさずに)チューナーで調整できるようセッティングしておけば完璧です。(詳しくはStudioASP.comで紹介)

ライブ開始 〜機材などのセッティング2〜

ライブでは予想外のトラブルが多発します。ライブを経験したことのある人なら一度は「こんな時に限って」という思いをしたことがあるかと思います。例えば、ギターの弦が切れる、アンプのヘッド(皮)が破ける、スティックが折れる、お腹が痛くなる等、様々な障害が発生する可能性があります。いずれにせよ、ステージに立った以上、いかなる状況に陥ったとしても演奏最後まで続けていくしかありません。そして、考え得る予防策をうっておきます。また、そういったトラブルを事前に予防する策をとっておくことも大事です。たとえば、ギターやベースのシールドが抜けないように、ステージにガムテープで張り付けておいたりします。またチューニングに関しては1弦チューニングが下がりやすいので、ほんのちょっとだけ高めにチューニングしておきます。サウンド的にはちょっとキツくなる程度ですし、1曲目が終わることにはほどよい感じになっています。(好みや状況によります。)

ライブ開始 〜演奏〜

はじめてのライブでは、スタジオで練習している時の半分くらいのクオリティーの演奏しか出来ないかもしれませんが、やはりお客さんのいる前で、自分たちの演奏が出きる喜びは何にも代え難いものです。ライブを繰り返して行くと、もう一人の自分(意識)がライブステージの自分を冷静にコントロールしていくことができるようになるはずです。とくにロックボーカリストなどは、自分自身のテンションがもろにお客さんに反映されるため、ライブの前半戦で想像以上にスタミナをロスすることもあるので注意してください。

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